Multiple Subcarrier Multiple Access技術標準化提案

概要

本コンソーシアムでは、ISO/IEC 18000-63(2021)仕様(Gen2以下)のプロトコルを拡張し、さまざまなデジタルセンサを無線化するとともに、MSMA(Multiple Subcarrier Multiple Access)技術を用いて複数のRFタグからセンサーデータを同時にストリーミングする技術の標準化に向けて活動しています。現在ISO/IEC SC31にて、ISO/IEC 18000-65として国際標準が進んでいます。

MSMAシステムの基本構成は、図1に示すように、ソフトウェアリーダ/ライタ(以下、リーダ)と、複数の後方散乱タグ群で構成されています。

図1に示すように、後方散乱タグは、リーダーとの通信を担うRFICと、RFICに例えばSPIインターフェースで接続されたセンサーから構成されています。センサーへの電力供給はRFICが行います。RFICはSPIマスター、センサーはSPIスレーブとなります。

図 1 MSMA System composition

MSMAの同時並行性は、複数のサブキャリアを同時に使用することで実現されます。ミラー符号化されたサブキャリアは、Gen2プロトコルの商用RFIDシステムで広く使用されています。しかし、一度に1つのタグしかリーダーに応答しません。MSMAでは、リーダーの視野内にある各タグに、リーダーから狭帯域のサブキャリアチャンネルが割り当てられ、専用のサブキャリアを使用することで、センサーデータを同時にストリーミングすることができます。技術詳細については、以下の提案書にまとめています。

提案書(最新版)


Gen2StreamingExtension_cover
[提案書(最新版)(ダウンロード)]

提案書(旧バージョン)


提案の詳細については、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。